
まだ、伸びない理由を練習量のせいにしますか?
大切なのは、量ではなく、内容と順序。
あなたに合った習得プロセスを見つけ、勝利への道筋をつくります。
あなたが、ゴリゴリと筋トレを頑張っているのは、安心したいだけ。
勝つのは、強い選手ではなく、上手い選手です。
あなたが、練習時間が足りないと嘆くのは「伸びる練習の順序」をまだ知らないだけ。
勝つのは、長時間練習に明け暮れている選手ではなく、
伸びる手順を短時間に実践している選手です。
・筋力がなければ出来ないでしょ!
・時間を削れば必要な練習が出来なくなる!
もしあなたが、胸の中でこんな言葉を叫んだとしたら、あなたは伸びる要素に満たされています。
そこで止まっているのに、今の成績を出せるほどセンスがいいからです。
伸びる手順は「上手くなってから、フィジカルを鍛える」です。
何もしないよりは、何かをした方が良いので、その意味では、どうしたらいいか分からないときは、筋トレでもなんでもすべきなのですが、もし筋トレの時間に正しく技術力を上げる練習に充てればグングンと実力が上がっていきます。
誰しも無条件に信じていることがあるのですが、その信念に反する主張を聞くと「気分が悪くなる(ムカつく)」ので、自分の信念がどこに向かっているのかを感情の反応で知ることができます。
フィジカル優先は、下の表の左側に気持ちが響き、気分が良くなります。
対して、技術力優先は、右側の意見に心地よさを感じます。
| フィジカル優先 | 技術優先 |
|---|---|
| フィジカルを鍛えれば上手くなる | フィジカルから始めると下手が強化される |
| フィジカルが弱ければ上手くもならない | 上手くなる練習でも必要な強さがつく |
| 頑張りは裏切らない | ダメな頑張りは上達を止める |
| 強く正確なフォームが上手さの土台 | 怪我せず結果が出るならカタチは自由 |
| 筋力強化すれば記録が確実に上がる | 上手くなれば記録が爆発的に上がる |
| 強いトレーニングが心も強くする | 上手さへの探究心が平常心を生み出す |
| 乗り越えた経験が試合を諦めない気持ちを育む | 人から見てキツそうでもそれが楽しい |
| 出来ないと悔しいから最後までやり切る | ふと感じる悔しさっも探究心のきっかけになる |
| 根性で乗り切ることに価値がある | 根性は体を硬くして動きが悪くなるだけ |
あなたはどちらでしたか?
まずは、あなたの心理がどちらを優先しているか分かったと思います。
あなたが、どちらのタイプであったにせよ、今よりも実力を上げる方法があります。スポーツが上手くなる条件は幾重にも重なっているので、その層のどこを改善しても、全体が必ず改善するのです。
フィジカル優先の場合は、ひとつずつ可能なものから技術優先にすることで、伸びのスピードが良くなります。また、技術優先が心地いい場合は「技術を組み立てる手順」に進みましょう。
技術優先が伸びるのは、理解と実践がセットになっているからです。
フィジカルを先に鍛えても、それだけで技術が良くなるわけではありません。
スポーツ動作は、脳と身体の連携によって、細かくコントロールされています。
力が強くなったからといって、動きの順番、タイミング、力の流れ、感覚の使い方が、突然なめらかに変わるわけではありません。むしろ、良くない動きのまま筋出力だけが上がると、その動きがさらに強く固定されてしまうこともあります。
技術を優先するということは、脳と身体の連携そのものを変えていくということです。
だから、技術の変化には時間がかかります。頭では理解できても、身体がすぐに反応を変えてくれるわけではありません。今までの動きのクセ、力の入れ方、タイミング、感覚の使い方を、少しずつ組み替えていく必要があります。
だからこそ、技術を変える時期には、筋トレの時間まで含めて、技術改善に集中させるべきです。
また、技術練習を重ねると、その動きに必要な筋力も自然についていくという利点もあります。ただ筋肉を大きくするのではなく、その競技動作に必要な姿勢、支え方、力の入れ方、抜き方が、動きの中で育っていくのです。
筋力を高める時間をいったん削ってでも、良い動きの土台を作る。理解しながら動きの質を変える時間を確保する。この順番が重要です。
良い動きの土台ができる前にフィジカルを強化してしまうと、力は増えているのに、その力を競技力として使えていないという世帯に陥ります。逆に、先に上手さの土台ができていれば、その後にフィジカルを鍛えたとき、筋力は技術を壊すものではなく、技術を爆発的に支えるパワーになります。
技術優先は、フィジカルを否定する考え方ではありません。フィジカルを本当に生かすために、先に「良い動きの回路」を作るという考え方です。
そのためには、理解が欠かせません。
・なぜその動きが必要なのか。
・どこを変えようとしているのか。
・何を感じながら繰り返せばいいのか。
そこを理解できると、練習はただの反復ではなく、自分の動きを観察し、修正し、積み上げていく時間になります。
技術を優先するから、理解が深まる。理解が深まるから、練習の質が上がる。練習の質が上がるから、必要な筋力も動きの中で育っていく。その土台の上にフィジカルを加えたとき、強さは本当の競技力になります。
練習時間は短いほうが、上手くなる?!
上達を考えるときは、レベルに関係なく、まず技術に目を向けてみることが大切です。
小学生でも、国際レベルの選手でも、筋力だけで動きが良くなるとは限りません。
「あと筋力があれば」と感じる時ほど、その筋力をより生かせる技術がないかを探してみる価値があります。
技術への問いを頭の片隅に置いておくと、練習中だけでなく、ふとした瞬間にもヒントが見つかることがあります。
そしてある時、ピカッと閃光が走って、「少し分かったかもしれない。試してみたい」と感じる瞬間が来ます。
そのひらめきは、元気な時に試さなければなりません。
疲れている時は、頭も体も精度とパワーが落ちてしまい、慣れている動きが無意識に出てしまいます。
せっかく良い感覚をつかみかけても、疲労が大きい状態では、思ったように動きへ反映できません。
だから、練習時間は短くしたい。
元気な時に集中して取り組む。動きの精度が落ちてきたら、あと少しだけ確認して終える。
そのくらいの方が、技術を身につけるうえでは効率が良いのです。
技術について考えることは、頭が自動的に日常の中で続けてくれます。けれど、それを実際に形にする体には、休息が必要です。
より良い技術を探すこと。
短時間で密度の高い練習をすること。
そして、しっかり回復すること。
この3つを大切にすることが、無理なく上達へ近づく道になります。
