応援と威圧の境目

「境目」が難しい

応援と威圧、励ましと恫喝。スポーツする人のエネルギーを沸き立たせる方法は、境目が非常に曖昧だ。

大きな声を出してはならないとしたら、チアリーダーの声援はダメになるし
恫喝をされているのに「先生の情熱に支えられました」と選手自身が言ってしまう場面も多い。

その境目を決着するポイントは「指導者の温かな笑顔」になるだろう。

監督・コーチから大声が飛ぶのは、出来るのにやらないときか、言うことを聞かないとき。

どちらにしても、選手が十分に理解と納得していれば
一切気合を入れなくても選手自身が上達する道を選んでくれる。

だから指導者は威圧的な大声を張り上げる必要がない。
ずっと温かな笑顔で選手に接しながら、理解と納得をテーマに正論を伝えればいい。

それでも取り組まない選手はいるが、それは、指導者の理想とずれているだけ。
その選手のことをじっくり観察していれば、解決策を見つけることができる。

大声で威圧するタイプの指導者は、指導に対する真の熱意が足りない。
威圧して統制されたパフォーマンスは、理解も納得もなくただ従うだけのもの。
自由意志によって発揮されるパフォーマンスには遠く及ばないのだ。

「未来予測能力」は人間にしかない能力と言われる。

そもそもスポーツは、人間だけが楽しむゲームなのだから
人間しかできない「理解と納得」を突き詰めていきたい。

温かな笑顔で。

 

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