「重い球」は存在しない
野球を語る人たちは「重い球」「伸びる球」など魔球の話が好きだ。
そんなの存在しないのに。
・・・というのも
160km/h(時速160キロ)のボールは間違いなく速いですが
同じ球速なのに、重い、軽いということはありません。
そう感じているだけなのです
もう少しだけ詳しくするなら
移動速度(球速)と、ボールの回転速度による流体力学的軌道の変異のふたつだけが
ボールにさせることができるのですから
150g弱に規定されているボールが重くなったり、軽くなったりなど絶対にしません。
でも、そう感じるんです。
重かったり、伸びたりするんです。
でもそれは全て、イリュージョン!マジック!錯覚!です。
マジックで気持ちいいほど騙されたとします。
でもトリックが「そう感じさせた」あって、実際には起きていません。
プロの見事な仕事です。
野球も同じ。
やわらかなモーションで投げているのにバックスピンが効いて速度が速ければ「伸びる球」と感じるのです。
「重い球」も同じです。バッターの想定よりも少しだけ球速が速かったのです。
運動エネルギーは、1/2mv2(二乗)。速度は二乗でエネルギーを増やすし
想定よりも打点が差し込まれて、力が入りにくい。
マジックと同じく、プロの見事な仕事です。
ただし、錯覚って、
どんなに注意してもひっかかります。
つまり、理屈が分かっていて、トリックにかからないようにしても、
サクッと騙されてしまいます。
それは誰も避けることができない脳の仕組みを使っているから。
最大限注意しているのに騙されてしまう投球術は、「〇〇と思ったのに〇〇とは、騙された!」の
〇〇にキチッとハマるワードを入れれば、仕掛ける側になることができますから
ニヤニヤしながら考えてみてください。