MFフィギュアスケートアカデミーの改革
Full length portrait of two little girls listening to coach during figure skating training, copy space

氷上じゃなきゃできないこと以外は全部、陸でやる!

従来のスポーツ指導でどうしても時間かかっていたのは「技術の理解」と「体で覚える刷り込み」です。

MFフィギュアスケートアカデミーの中庭健介ヘッドコーチはここに改革を起こしました。
「氷上にいる時間は限られているから『氷上でなければできないこと以外は全部』オフアイスでする」
と決断したのです。

そして、「氷上でなければできないこと」の範囲を極限まで広げた結果
「ジャンプでもスケーティングでも『全ての技術の理解と納得まで』は氷上の必要はない」と結論しました。

また、できない選手のほとんどは、体力に問題があるのではなく理解が間違っていることが分かっているけれど
オンアイスの時間は限られているから陸上にその場を求めました。

ジャンプを例にすれば

  • どう跳ぶか、どう回るか(理解と納得)
  • 軸の理想的な作り方(理解と納得)
  • 安定して美しい着地(理解と納得)
  • これらの動きを体で覚える(刷り込み)
  • この動きに必要な強さと速さをつける(強化)

など、ジャンプに必要な「理解と納得、刷り込み、強化」までを陸上で行うのです。

そうすればオンアイスの瞬間すでに

  1. ジャンプ技術の理解ができている
  2. その動きを体で覚えている
  3. その動きに必要な筋肉と神経が鍛えられている

という状態になるので、習得までに必要な無駄な時間を大幅に削減することができました。

陸上で考える習慣をつけた選手は、氷に乗っていない時間も動きの修正や強化ができます。
そして自分で考える種から自由に発想して、そのチャレンジを歓迎する雰囲気が整ったオンアイスで
「自分で自分を上手くする練習」をするのです。

指示を待って、言う通りに練習するような、指示待ち練習ばかりを繰り返してきた選

新しいこの仕組みに馴染むのに時間がかかることがありますが
自分の意思で動き始めた時に目覚ましい上達を見せてくれます。

大切なのは正しいイメージ作り

正確な動作をするには、動きを把握していることが欠かせません。
動きを把握しているとは「詳細にイメージできる」ということ。

まだ始めたばかりの初心者は、イメージしようにもイメージの材料が少なすぎます。
だから、まずは現場でやってみて、いろいろやってみて楽しみます。

シンプルな動きからイメージ作りを始めると「少しだけイメージできること」が出てきます。
その頃から、イメージ先行の練習が効果を出します。

スケートのジャンプならばこんな感じ。

  1. 従来オンアイスのみで教えていたジャンプ技術を陸上で予習(イメージ作り)
  2. それをオンアイスで実践して検証
  3. 正しければ陸で復習したり反復練習で刷り込み(イメージの確認・刷り込み)
  4. 修正が必要なら成功イメージを陸上でバージョンアップ(イメージの刷新)

イメージの操作が自在にできるようになれば
不調な時にも修正できたり、もっと良い方法を想像できたり
より高いレベルにステップアップするのもイメージ先行で可能になるんですね。

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